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1. 2学期終業式での校長講話をを紹介します

投稿日時: 2021/12/24 担当2

 全校生徒の皆さん、おはようございます。校長の町田です。

 2学期はコロナ禍での文化祭から始まり、分散登校の実施。10月からコロナ感染が急速に改善して、心配されていた修学旅行が実施できました。学習活動も部活動も通常に近い形に戻り、3年生の進路も順調に進んでいるとのこと、本当によかったと思います。 

 部活動ではサッカー部が全国大会埼玉大会の決勝トーナメントに進出したり、弓道部が新人大会第2位。放送部は警察の防犯放送の声を担当したり秩父警察署の一日署長に任命されたり、TBSの朝の情報番組にも出演しました。また、ちちぶエフエムの高校紹介番組に生徒会の皆さんらが出演するなど、大きな活躍をしてくれました。 

 3学期もこのまま進んでいってもらいたいところですが、心配なのはオミクロン株による感染拡大の第6波です。特に3年生の一般受験の時期に重ならないか気になります。でも、私たちは学びました。ワクチン接種と感染防止対策の徹底で防げると。皆さんにお願いですが、年末年始は人の移動や会食の機会が増える時期ですから、しっかりと感染防止対策を講じるようにしてください。 

 入試を控える3年生には、体調管理をしっかり行ってもらい、受験勉強を頑張ってください。1,2年生も次年度につながる大切な3学期を迎えますから、冬休みを有効に使って勉強してください。 

 コロナ対応による文化祭、クイズに答えて材料をゲットし、段ボールでポテくまくんを制作するという企画は、皆さんの創造性とクラスのチームワーク力を競うものとして、とても感心しました。 

 創造性は、これからのスマート社会を生きる皆さんにとって、ますます重要になってきます。2018年にコンピュータ・ソフトウェア会社のアドビが、「新卒採用で企業が重視するスキルについて」と題する調査の結果を発表しました。1位は「課題解決方法の発想力・着想力」。2位は「課題発見能力」で、以下「情報分析能力」、「創造性」と続きます。注目したいのは、就職人気企業ほど「創造性」や「デジタルリテラシー」を重視する傾向があります。 

 皆さんは創造性をどう捉えているでしょうか。昨年の秋、アドビは「高校生の創造性に関する意識調査」の結果を発表しました。それによると、高校生が定義する「創造力」とは、「自分らしい個性を自由に表現する力」が63%で最も多く、次いで「芸術性の高いものを生み出す力」と「何もないところから新しいものを生み出す力」がともに46%でした。 

 2012年の別の調査よると、日本では76%の人が創造力を「芸術など専門分野における能力」だと答えたのに対し、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスではおよそ2割でした。海外では、創造力が幅広い分野で必要とされると認識されているのです。

 ある大手企業の事業部長は「仕事とはさまざまな問題を日々解決することであり、日々、創造性が求められる」と言っています。これからの時代、日本の企業もますます幅広い分野で創造性を持った人材を求めるようになっているということを認識してください。 

 哲学者の梅原猛さんは、「人生とは創造だ」と述べ、創造するための5つの条件として次の5点を挙げています。

 一つ目は、幅広い好奇心を持つこと。創造は広いすそ野の知識から生まれ、専門分野だけでなく、他の領域の知識を蓄えると、そこからヒントが得られることが多いといいます。 

 二つ目は、疑うということ。学説や通説が常識として通用していることを疑う。徹底的に疑うと、そこに真理が発見されるといいます。デカルトは全てを疑い、その先に絶対に確実な「考える我(われ)」を見出しました。 

 三つめは、子どものような無心があること。邪心があってはひらめきは生まれない。深い知恵を持ちながらも子どもの心を持っている必要があるといいます。 

 四つ目は、ひらめいたもの、すなわち仮説を実験、実証すること。これなしには学問は完成しません。2年、3年かけて立てた仮設でも、一つでも仮設に矛盾するような結果が出たら、その仮説は捨てなければなりません。これには粘り強さが必要だといいます。 

 仮説が間違いないものと検証されたら、五つ目、それを発表する勇気をもつこと。仮説が新しければ新しいほど、今までの説に捉われている人の反発を買います。天動説が信じられていた時代、ガリレオ・ガリレイはコペルニクスが提唱した地動説を支持したため、宗教裁判にかけられ迫害されました。発表するには相応の勇気が必要だということです。 

 梅原さんは、「人生というのは創造です。創造するためには準備が必要です。その準備には努力が必要です。皆さん一人一人が努力を重ねて創造の花を咲かせてほしい。」と言っています。 

 冬休み、皆さんが創造性豊かな人間に成長してもらうために、ぜひ、本を読んで幅広い知識を得てほしいと思います。テレビの教養番組もいいですね。YouTubeで大学の先生など専門家の講義を視聴することもできます。皆さんが積極的に知識を得ようとする姿勢に期待します。 

 明日からの冬休み、感染症対策を継続しながら、くれぐれも病気やケガがないように、特に交通事故は被害者にも加害者にもならないよう気をつけてください。1月7日、皆さんと元気な姿で再会できることを楽しみにしています。よいお年をお迎えください。