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1. 3学期始業式での校長講話を紹介します

投稿日時: 01/08 担当2

 全校生徒の皆さん、あけましておめでとうございます。

 令和4年、2022年が始まりました。年末年始の各地の様子を見ますと、2年振りに故郷に帰省したという人や初詣客で、交通機関や各地の賑わいが昨年より大幅に増えたようです。一方で、新型コロナウイルス、オミクロン株の感染者数が急激な増加傾向を示し始めました。

 3学期が始まるに当たり、やはり第一に、新型コロナウイルス感染防止対策をしっかりやってください、ということを強くお願いします。 

 みなさんはどのような想いで新年を迎えられたでしょうか。3年生は卒業まで二か月ちょっと、一般選抜にチャレンジする人は、夢の実現に向けた最後の頑張りどころです。1,2年生は、それぞれ2,3年生のゼロ学期とも言われる重要な学期を迎えました。

 「一年の計は元日にあり」と言われるように、この先一年の目標、計画を立てる中で、3学期をどう過ごしたらいいのか考えるとよいでしょう。つまり、3年生は進学先の大学や専門学校、就職先での抱負を念頭に、また、1,2年生は2,3年生になったら何をなすべきなのかを踏まえ、3学期に臨んでいただきたいということです。

  令和4年の国の動きで言いますと、4月1日から18歳が成年年齢となります。3年生は卒業後すぐに全員が成年となり、2年生も3年生になって18歳の誕生日を迎えると成年になります。

 何が変わるかと言えば、法的に親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。また、自分の住む場所、進学や就職などの進路なども自分の意思で決定できるようになります。ただし、飲酒や喫煙は20歳からで変わりません。

 既に選挙権は18歳に引き下げられていますが、あらゆることで一人一人の社会的な責任が重くなるということですから、今からそれぞれの自覚を増していってほしいと思います。

  さて、皆さんは「知の巨人」と言われ、昨年亡くなられたジャーナリストでノンフィクション作家の立花隆さんをご存じですか。私はこの冬休み、文芸春秋の特集『「知の巨人」立花隆のすべて』を購入して、彼が一躍注目されるようになった『田中角栄研究―その金脈と人脈』に初めて触れました。

 現職の総理大臣がいかにして巨額の政治資金を集めたのか、多くの人が怪しいなあと思いつつ誰もその真相に踏み込めなかった闇の部分を、徹底した調査に基づいて暴いたレポートです。これがきっかけとなって総理が辞任に追い込まれたと言われています。ジャーナリストの池上彰氏は、「調査報道のイロハを学んだ。」「これぞジャーナリズムの神髄ではないか。」と絶賛しています。

  彼をこれほどまでの大変な調査に突き動かしたものは何か。立花さんは、正義からではなく好奇心から始めたと言っています。謎解きの巨大なパズルに取り組んでいるようで、とにかく面白かったのだそうです。様々なジャンルに興味・関心を抱き、多くの著書を残した立花さんですが、学ぶことについて次のように言っています。

 

 好き嫌いというのは、物事を学ぶ上で、何より大切である。好きこそものの上手なれとはよく言ったもので、人は好きでないものに熟達することはできない。先に、勉強で何より大切なのは、集中力だと言ったが、集中力に不可欠なのが、その対象を好きになるということである。

 好きであればあるほど、人はその対象を喜んで熱心に学ぶものである。大好きなものなら、放っておいても、自発的に熱を入れて学び始める。好きなものに熱中しているときは、人は我を忘れ、最高の集中力が自然に発揮される。

 言葉をかえて言えば、それは学ばんとする意志の問題でもある。何かを学ぶ上で、何より重要なのは、学ばんとする意志である。この意思が、何かを学ぶ上で、第一義的に重要なもので、それさえ強烈にあれば、あとはどうにでもなる。集中力などというものも、自然に出てくる。

 では、学ばんとする意志はどこから出てくるかといえば、結局それは、好きな気持ちから出てくるのである。

 

 年の初め、皆さんには、色々なことを学ぶ上で「好きになること」が学びの基本であること。そして「学ばんとする意思」が何より重要であることをお話ししました。苦手な分野であっても、その中に魅力を見つければ好きになれるはず、ぜひ、そのことを好きになれる工夫やちょっとした努力をしてみましょう。

 3学期、いや、今年1年、皆さんが心も体も健康で、志を高くもち、多くのことを吸収して学力を大いに伸ばし、部活動やそのほかの活動でも輝ける活躍をしてくれることを期待します。