校長より

「地域の期待に応える活力ある進学校」を目指して

知・徳・体バランスのとれた生徒、グローカルな視点で物事を考えられる生徒の育成  


 
皆さん、こんにちは。秩父高校のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。 

 

 秩父高校は、今年で119年の歴史をもつ県下有数の伝統を誇る、秩父地域唯一の普通科進学校であり、かつ、今年度から国際教養科が新設されました。創立以来地域から愛され、優れた人材の育成を使命としています。卒業生は2万9千名を超え、政治、経済、医療、教育などの各分野で活躍されています。

 

 近年では、少子化や進路選択の多様化の中で、より一層の特色化を図るため、「礼節と主体性を備え、地域の期待に応える活力ある進学校」を目指した充実した教育プログラムの整備を進め、精力的な教育活動を展開しています。

 

 その成果として、令和8年3月の卒業生は、筑波大学などの国公立大学に17名が合格(うち15名が入学)し、GMARCHをはじめとする私立大学にものべ197名の現役合格者を出したほか、短期大学、看護系をはじめとする専門学校への進学、さらには秩父市役所などの主に地方公務員への就職と、それぞれの進路実現を果たして新たな活躍の場を求めて巣立っていきました。

 

 令和4年度入学生から新学習指導要領による教育課程が始まり、コースを「特別進学クラス」と「総合進学クラス」に再編しました。さらに令和8年度の入学生から、普通科では「特別進学クラス」および「総合進学クラス」を継続し、国際教養科が新設となりました。生徒それぞれの進路希望に応じたきめ細やかな講座展開や、スタディサプリをはじめとした学習プログラムを実施することで、生徒の学びへの要求と夢の実現を支援する体制を整えています。ここ3年で一気に進んだ校内ICT環境の整備によって、学びの質が大きく向上しています。

 

 本校は、新しい時代に求められる学力、「思考・判断力・表現力」や「学びに向かう力・人間性」などを育成することを目的として、令和5年度から、「県立学校学際的な学び推進事業『学・SAITAMA プロジェクト』」の指定を受け、学校内に限らず、埼玉県内外の中高校生をはじめ、秩父地域の企業や団体とのやり取りを通じて、自分たちで問題や課題を見つけることから、学びを深めていく活動をしています。 

 

 また、本校では学校行事が盛んで、体育祭やいちょう祭(文化祭)などは生徒の主体性や創造性が育まれる場となっています。部活動では弓道や陸上競技など全国大会出場の実績を誇る部をはじめ、多くの部活動が県大会出場を果たしています。そのほか、夏季休業中に行われるオーストラリアの姉妹校「ロビーナ高校」への語学研修は、国際的な視野を養う教育プログラムとして、本校の伝統になっています。

 

  本校では、今後も教育活動全般に精力的に取り組み、「知(知識・学力)・徳(豊かな心)・体(健やかな体)」バランスの取れた人材の育成に努めて参ります。そして、秩父地域の伝統や文化にプライドを持ちながら「グローカル」な視点を備えた人材の育成に力を入れ、県内はもとより全国そして世界に羽ばたく人材を育成し、地域の期待に応えてまいります。

 

 中学3年生の皆さん、皆さんが生きる未来はますます予測困難です。未来を創り未来を生きるための学びを、進化し続ける秩父高校でいっしょに学んでみませんか。

 

令和8年4月  校長 松本 英和

※「グローカル」:「グローバル」と「ローカル」を合わせた造語。地球規模の視野を持ちながら、地域の視点で様々な事象を捉えていこうとする考え方。

 

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令和8年度第1学期終業式 校長講話

【高校時代につくる“学び続ける力”の土台】

みなさん、今日は「高校時代に何を身につけておくと、将来ずっと学び続けられる人になれるか」という話をします。

高校を卒業すると、大学に進む人、専門学校で技術を磨く人、公務員などとして働く人など、進路は分かれます。 でも、どの道に進んでも共通して必要になる力があります。 それが “学び続ける力” です。

◆ 1. 努力だけでは通用しない世界になる

高校までは、努力すればなんとかなる場面が多かったと思います。 でも、卒業後はそうはいきません。

大学では、自分に合わない学び方を続けると単位を落とします。 専門学校では、技術が伸び悩む時期が必ず来ます。 公務員など就職しても、制度の変更や取引先や住民対応など、予想外のことが次々起こります。

そこで必要なのが、 “うまくいかない時に、やり方を変えられる力” つまり 学びの調整力 です。

◆ 2. 老子の言葉「曲なればすなわち全し」

老子はこう言いました。

「曲なればすなわち全し」 曲がっているからこそ、全うできる。 柔らかく形を変えられる者が、最後まで生き残るという意味です。

まっすぐだけだと折れてしまう。 でも、曲がれる人はしなやかで、強い。

これは、まさに 学び続ける力の本質 です。

◆ 3. 高校時代につくるべき“学び続ける力”の土台

では、高校時代に何をしておけばいいのか。 ポイントは3つです。

① うまくいかない時に「やり方を変える」習慣

勉強法、ノートの取り方、質問の仕方、生活リズム。 小さな調整を繰り返すことが、将来の大きな力になります。

② 自分で課題を見つける力

テストの点数だけでなく、 「どこでつまずいたか」を言葉にできる人は伸びます。

③ 人に聞ける力

大学でも専門でも職場でも、 質問できる人が一番伸びます。

◆ 4. 最後に伝えたいこと

うまくいかない時に、 「自分はダメだ」と思う必要はありません。

そうではなくて、 「やり方を変えよう」 と言える人になってほしい。

それが、老子の言う「曲がる力」であり、 みなさんが将来、どんな道に進んでも学び続けられる力です。

高校時代は、その土台をつくる一番大事な時期です。 ぜひ、しなやかに、柔らかく、学び続けられる人になってください。

 令和8年7月17日

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